TSUKUBA TOMMOROW LABO

“健康を見える化”すると、どんな未来が描けるのか?
“地域医療の在り方”をリプロダクトする
つくば市で始まった新たな挑戦!

『●●を食べると、●●の病気にかかりやすい』『一日●分歩くと、生活習慣病になりにくい』 日々、巷にあふれる健康情報。それほど“健康に生きる”ことは誰もが気になるキーワードです。でも、どうやったら“病気にかからず健康を保ちながら一生を送る”ことができるのか…はっきりしたことは、なかなかわからないのがもどかしいところ…

そんな中、つくば市では“健康を見える化”し、生活に活かす新たなプロジェクトが始まっています。


朝起きるとスマートフォンに通知が。
開くと、個人にカスタマイズされた運動と食事メニューが届いている。
すぐ先の未来は、こんな風になっているかもしれません。

市民の方々の医療データを蓄積し、分析することで、健康を維持するためにどのような生活がよいのか見えてくる。それを個人にフィードバックすることで、病気を未然に防ぐ。そんな未来も夢物語ではありません。ちょっと先の未来図を見据え、プロジェクトの一歩を踏み出しました。

さらに、国全体でも、 “健康の見える化”を推し進めようとしています。そこで重要なのがレセプトデータ(診療報酬明細書)の分析です。

地方自治体は、レセプトデータにおいて大きな役割を担っています。しかし医療に関わる部署だけで保健関係・福祉関係と分かれ、そこからさらに多岐に部署が分かれていく中で、それぞれが連携していくのは至難の業。各データは連携されていませんでした。つくば市では、この部署を横に繋ぎ、それぞれの部署が持つデータを匿名化し、共同で利用できるようにしたのです。

つくば市の関連部署の連携

そして2019年、つくば市と筑波大学が一丸となってレセプトデータの分析に取り組むことになりました。

つくば市と筑波大学との連携

匿名化した健康に関するデータを分析した結果、薬と介護リスクの関係が見えてきました。これを医療介護の現場に活かすと、医療介護サービスの質を向上させ、市民の方々が幸せな生活を送る手助けに繋がります。

今後、健康に関するデータを分析し、健康維持のポイントを見つけ、市民生活にフィードバックする、というスキームを作っていきたい。そして、つくば市で得られたスキームやデータは、今後、日本全体に還元されることにもなるかもしれません。未来に向けての第一歩が、スタートです!

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